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腹腔鏡手術について

腹腔鏡(内視鏡)手術を受けられる方へ

腹腔鏡手術の正しい理解のために

腹腔鏡手術は、臍部(おへそ)の周囲から直径2~10 mmの内視鏡を腹腔内に挿入し、テレビモニター上に映し出された映像を見ながら手術を行う新しい術式です。 一般的な開腹手術は、図 1・図 2に示すような15 cm前後の皮膚切開で行われますが、腹腔鏡手術は図 3に示すような1 cm前後の皮膚切開 3~4箇所で行われます。したがって、腹腔鏡手術は皮膚切開創が開腹手術よりも少なく、美容的にも優れ、手術後の疼痛も開腹手術に比べ軽いのが特徴です。そのため、術後の回復が早く、入院期間の短縮と早期に社会復帰できることが最大の利点です。

このように腹腔鏡手術はメリットの多い手術ではありますが、手術の遂行には若干の制約もあります。それは、開腹手術が十分な皮膚切開創から術者が自分の目で直に病巣を確認し、自分の手で直接病巣を触って行う手術方法であるのに対し、腹腔鏡手術は術者の目の代わりにテレビモニターを、また術者の手の代わりに鉗子を用いる限られた視野(閉鎖腔)での手術方法であるからです。

したがって、
1. 腹腔内病変が予想以上に拡がっている場合
2. 腹腔内に悪性病変(癌)が認められた場合
3. 腹腔内癒着が広範囲かつ強固な場合
4. 手術経過中にコントロールできない出血が生じた場合

腹腔鏡手術の遂行が困難と判断された場合には、従来よりの開腹手術に移行することもあります。このような場合には、麻酔科医の立ち会いのもとに速やかに開腹手術に移行しますので何ら心配はありません。腹腔鏡手術に関し、疑問点や質問事項がありましたら気軽に担当医まで御相談下さい。

腹腔鏡手術での合併症ないしは偶発症のお話し

手術にともなう出血量が多い場合には、輸血の可能性もあります。合併症として、皮下気腫・術後出血/術後感染・腸閉塞・血栓症・ガス塞栓症等があります。癒着が強固な場合には、偶発症として隣接臓器(腸管・膀胱・尿管)損傷の可能性もあります。また術後に行われる摘出臓器の病理組織診断において悪性所見が得られた場合には、再入院および追加治療(再手術)が必要となることもあります。上記合併症ないしは偶発症は腹腔鏡手術に限ったものではなく(但し,皮下気腫とガス塞栓症は腹腔鏡手術に特有)、手術治療全般で起こり得る事柄です。我々は日々、細心の注意を払い手術に臨んでおりますが、開腹手術でも腹腔鏡手術でも合併症/偶発症の完全回避は困難なことをご理解下さい。

腹腔鏡下手術の Q&A

Q、腹腔鏡下手術の適応疾患は?
1. 子宮筋腫/子宮腺筋症
2. 良性子宮付属器(卵巣)腫瘍
3. 子宮内膜症
4. 不妊症(子宮付属器癒着、卵管閉塞、奇形)
5. 子宮外妊娠など

婦人科良性疾患のほとんどが腹腔鏡下手術の適応です。
Q、保険はききますか?
入院と手術に関しては、全て健康保険が適用されます。特別室料金は別です。
Q、退院は? 仕事への復帰は?
退院は術後経過が良好なら術後4日目です。仕事への復帰は退院後約1週間で可能です。
Q、腹腔鏡下手術は小さな手術ですか?
いいえ。開腹手術と内容は一緒です。
繊細な手技を駆使して行う手術なので、手術時間は卵巣/卵管の手術で約 2時間、子宮筋腫核出術や子宮全摘術では3時間半ほどかかります。癒着があると手術時間は延長しますが,出血量は開腹手術に比べ少ないのが特徴です。
Q、この病院に専門の先生はいますか?
日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医・日本内視鏡外科学会技術認定医が在籍しています。